<番組改編>垣間見える、お家事情 民放、秋の改編は小規模
9月18日15時48分配信?毎日新聞
民放キー局の10月改編の概要が相次いで発表された。目玉改編が相次いだ昨秋、今春に比べ、各局とも規模は小さい。それでも“改革”に手直しを施したり、番組を起点に新しいビジネス展開を試みるなど、各局のお家事情が垣間見える。【岩崎信道】
■帯番組にてこ人れ
今年4月、ゴールデンタイム(G帯)で71?4%という大改編を行ったTBS。視聴率アップにつながっておらず、吉崎隆編成局長は「新たな挑戦は今のところ不発。バネを縮めて引っ込んでいる状態だが、来春以降のジャンプにつながる秋改編にしたい」と話す。
春改編の目玉番組としてスタートした「総力報道! THE NEWS」を短縮し、開始時間を午後6時40分に繰り下げる。再放送枠となっている午後4時
53分から、新番組「イブニングワイド」をスタートさせる。司会に元NHKアナウンサー、堀尾正明を起用。ジャンルを問わず、視聴者の関心事をコメンテー
ターらが解説する。政治、経済などその日のニュースを中心にした「総力報道」に比べ「カジュアルな情報番組」(吉崎局長)という。月~木曜昼の生活情報番
組「サカスさん」は9月24日で打ち切りとなる。
TBS同様、春の大型改編が注目された日本テレビ。G帯の改編率は5?6%と手直し程度で、メーンは帯番組へのてこ人れ。月~金曜午後7時の「サプライ
ズ」は、今月7日から「スーパー サプライズ」とタイトル変えし、新企画を投人。昼の帯番組「おもいッきりDON!」は2部制となり、1部はバラエティー
色を高め、2部は情報発信を重視した内容にリニューアルする。春の改編で3から2に減らした午後7~11時のドラマ枠は変わらず。だが、ドラマ局を発足さ
せたこともあり、今村司編成部長は「もう1枠増を目指したい」としている。
■新ビジネスモデル
経済事情の悪化で、いい番組を作ってもCMでの増収は期待できない。ならば、番組を軸に「新しいビジネス展開を」という路線を打ち出したのはテレビ朝
日。火曜日のG帯に2本のアニメ番組を投人し、キャラクターを使ったビジネスにつなげていくという。午後7時からは米ディズニーの「スティッチ!」、同7
時半からは原作が累計700万部を突破した「怪談レストラン」。
深夜帯の「お笑い!ランキング」も、“放送外収人”を見込んだ情報番組。グルメ、旅、ヒット商品などをランキング化する内容で、番組で取り上げた情報や
物品を視聴者が人手できるようにするという。板橋順二編成部長は「これからのテレビが向かっていかなければいけない方向の番組」と胸を張る。
■“らしさ”にこだわる
フジテレビのG帯改編率は13?1%と過去10年間で最も低い。年間視聴率3冠を続けているだけに、好調を維持するラインアップといえそう。新番組は人
気グループ「嵐」がアトラクションゲームをゲストと競う「VS嵐」、バラエティー番組「明石家さんまのホンマでっか!? TIMES」など。この二つはス
ペシャル番組などで放送され、高視聴率を上げたもののレギュラー化だ。
改編のテーマに「原点回帰」を掲げるテレビ東京。「企画力を重視したテレ東らしい番組」(多田暁編成局長)として、バラエティー番組をスタートさせる。
月曜午後8時の「逆流リサーチ」(仮題)と木曜午後7時58分の「空から日本を見てみよう」(同)。「逆流」はモノや現象の原点をたどっていく過程を映像
で見せる。レギュラー出演者は、おぎやはぎ、関根勤ら。また、07年3月に終了した映画情報番組「シネマ通信」を復活させ、毎週土曜午後11時55分から
放送する。一方で08年秋にスタートさせた平日の昼帯ドラマ「Lドラ」は打ち切り、再放送枠に充てる。