「BANDAGE バンデイジ」http://bandage-movie.jp/
KAT-TUNの赤西仁の演技を解析いたします。
1月16日(土)から、東宝配給により、全国いっせいのロードショーだー。
文=映画?音楽分析評論家?宮城正樹(今回は、都合により、関西弁は封印いたします)
![]()
![]()
![]()
![]()
晴れの日も雨の日も曇りの日も出てまいりますが、雪の日は、音楽映画「NANA」(2005年製作)みたいには、出てきません。
映画は1990年代初期から半ばまでの音楽業界のお話です。1980年代後半には、バンド?ブームがありました。「平成イカスバンド天国」通称「イカテン」というバンド?コンテストもあり、本作はその一つらしいコンテストを、4週続けて1位になったけど、コンテストは5週目でジ?エンドを迎えたというバンド「LANDS」(ランズ)のお話です。
個人的な話ですけど、僕は1990年代前半に、某音楽業界誌の編集長をやり、いろんなバンドたちのインタビュー始め、音楽のことを分析したりしていました。
1990年代の初期は、音楽ギョーカイ的には、地味のJ?おじさんのJ?実力のJ「3J」やら、「ニューアコースティック」なるものがもてはやされていて、バンドは、どちらかと言えばしいたげられておりました。
でも、1992年にアルバム?デビューを果たした、Mr.Chirdren(通称ミスチル)あたりから、流れが少しずつ変わってきたのです。本作の監督、小林武史がプロデュースしておりました。
本作は、その小林監督が、映画監督目線ではなく、音楽プロデューサー的な視点から撮り上げたギョーカイものです。例えば、それはどういうことかと言いますと、バンドがどう結成されてどういう人間的な絆を経て、業界デビューをしたという話ではなく、最初から業界人りしていて、さあ、そのバンドをどうやって売り出していくのかというお話なのであります。
つまり、ここには「NANA」のように無名時代の話や逸話は出てきません。デビューを果たしたバンドが、どうしていくのか。つまり、売れるバンドはどうやって作られるのかに、重点が置かれています。
そんな中で、唯一、人間ドラマ的なところが展開しますのが、赤西仁と北乃きいが展開しますラブ?ストーリー部です。
そして、赤西仁は、僕がよくインタビューしていて、よく見かけたタイプのミュージシャン役に扮しています。「セックスはロック」なんて言ったり、「59分59秒にどこそこで会おう」なんて言う、いかにもギョーカイ人らしいセリフを喋ります。
ほかにも、マネージャー役でいろいろうるさい伊藤歩とか、キーボード?アレンジャーのこだわり女で、いつもカッカしてる柴本幸とか、「孤独のイロは何色?」なんて言うギタリスト高良健吾など、ギョーカイ人が次々に登場いたします。
しかし、やはり、主役は、何といっても、赤西クンです。スロー?モーションでのラストのクローズアップは印象的ですし、北乃きいチャンとのキス?シーンがある2分、3分の長回しの撮影でも、どうでもいいぶっきら棒演技なのに、どこか冷静です。場合によっては、小栗旬のようにも見えます。彼女から「薄っぺらい」と言われても、少し動揺しますものの、そんなことはどうでもいいような振りをして演技を続け、歌を歌い続けます。立派です。
GLAY、ミスチル、スピッツ、T-BOLAN、イエモン、ZARDなど、当時流行いたしましたJ-ロックな曲は、カッコよく流れてきますし、歌われます。でも、僕が最も感動したのは、最後に流れた曲でした。小林武史監督によるこの曲「BANDAGE」は、ステキなビートロックですが、小林監督がかつて提供して大ヒットした、小泉今日子キョンキョン歌う「あなたに会えてよかった」みたいな感じだったので、ハマリました。歌うは赤西クンです。映画公開よりずっと前にヒットしましたが、映画公開と共に、さらにセールスを伸ばすことでありましょう。
?2009「人間失格」製作委員会