俳優の佐藤健さん主演で実写映画化される「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」(大友啓史監督)の追加キャストが3日発表され、蒼井優さん、青木崇高さん、田中偉登さんが出演することが明らかになった。蒼井さんは剣心を慕う美人女医の高荷恵を演じる。
「るろうに剣心」は、94~99年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、コミックスは全28巻で累計5000万部以上を発行した大ヒットマンガ。幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた緋村剣心(ひむら?けんしん)が、明治維新後「不殺(ころさず)」を誓った流浪人(るろうに)として、さまざまな人たちとの出会いや、宿敵との戦いをへて、新たな時代の生き方を模索していくという物語で、映画では主人公の剣心を佐藤さん、ヒロイン?神谷薫を武井咲さんが演じる。大河ドラマ「龍馬伝」を手がけ、4月30日付で20年間在籍したNHKを退局した大友監督がメガホンを取る。
蒼井さん演じる高荷恵は、生きるために仕方なく悪に手を染める名医の娘で、剣心たちに出会い誇りを取り戻していくという重要な役どころ。蒼井さんは「監督はじめ『龍馬伝』チームが多いので安心して現場に人ってます。先日剣心の殺陣のシーンを少し見させていただいたのですが、とても素晴らしかったので、その勢いを私たちも失うことなく最後まで乗り切れたらと思ってます」とコメントを寄せている。
そのほか、青木さんは剣心と出会い、のちに行動を共にするけんか屋?相楽左之助を、田中さんは剣心を慕う神谷道場の門下生?明神弥彦役を演じる。なお、田中さんは映画初出演となる。製作はワーナー?ブラザース映画で、12年夏に公開される予定。(毎日新聞デジタル)