7 = =2013/5/9 13:48:00
原作 - 大沼紀子『真夜中のパン屋さん』
脚本 - 寺田敏雄
音楽 - 岡部啓一、帆足圭吾
演出 - 大原拓
主題歌 - Chara「hug」(Ki/oon Music)[6]
製パン指導 - 吉田菊次郎、田川佳弘
擬闘 - 中川泰幸
タイトルバック - 小林恵美
キャスト
暮林陽介…滝沢秀明
都会のかたすみで真夜中だけ開店する不思議な“真夜中のパン屋さん”「ブランジェリークレバヤシ」のオーナー。海外をかけまわるエリートサラリーマンから一転、亡き妻美和子の遺志をつぎ、半年前から「ブランジェリークレバヤシ」のオーナーとなる。
ブランジェ(パン職人)の柳弘基とふたりだけの店で、弘基からパンづくりの指導をうけながら、美和子の遺志である「23時から5時まで」の開店時間を律義に守りつづける。
ひとに何事をもおしつけない、やさしい性格の持ち主。
柳弘基…桐山照史
暮林の妻?美和子がつないだ縁で、真夜中にだけ開店する不思議なパン屋「ブランジェリークレバヤシ」で、ブランジェ(パン職人)として働いている青年。
口が悪くてけんかっぱやいが、根は優しいところがある。本場フランスで、製パンの修行をした腕のいいブランジェ。
篠崎希実…土屋太鳳
自分は暮林の妻?美和子の腹違いの妹である、といって突然ブランジェリークレバヤシにとびこんできた女子高生。そこにはなにか秘密があるようだが、暮林は、そんな希実をあたたかく迎え人れ、二階に居候させてしまう。子供の頃からいろいろなところに預けられる孤独な少女であったが、次第に真夜中のパン屋「ブランジェリークレバヤシ」になくてはならない存在になっていく。
暮林美和子…伊藤歩
暮林の妻。半年前に事故で帰らぬ人となる。海外勤務の暮林とはすれちがいの生活で、ひとりで「真夜中のパン屋」の開店準備をしていた。弘基とは昔からの知り合いで、第1話でとびこんでくる女子高生の篠崎希実とは、わけありの縁で結ばれている。
「ブランジェリークレバヤシ」の23時から朝5時までの開店時間を決めた。
斑目裕也…六角精児
「それほど売れていない」脚本家。ブランジェリークレバヤシの常連客の筆頭。マンションに飼い猫と暮らすさえない中年男だが、ある秘密を持っている。
ソフィア…ムロツヨシ
心優しきニューハーフ。第3話から斑目同様の常連客となる。私生活には謎が多く、ホームレス生活をしていたかと思うと、バーのママになっていたりする。ことあるごとにお節介をやく性格。
水野こだま…藤野大輝
店の近くにくらす8歳の小学生。名前の由来である新幹線が大好き。
母一人子一人の家庭で、母の織絵のことが大好きだが、織江の度重なる家出によって、ときおりひとりぼっちの生活を余儀なくされている。見かねた暮林たちによって、希実につづく、ブランジェリークレバヤシ第二の居候となる。
水野織絵…前田亜季
医療関係の仕事をするこだまのシングルマザー。情緒不安定な性格で、度重なる家出をし、こだまをひとりにする。実はこだまは不倫した果ての子。チョコが大好き。
篠崎律子…ともさかりえ
希実の母。物語の後半で登場。暮林の亡き妻美和子と何らかの関係があるようで、希実をブランジェリークレバヤシに預けたままにしている。奔放な女をふるまってはいるが、そこには何か秘密があるようだ
8 = =2013/5/9 13:50:00
三軒茶屋のパン屋「ブランジェリークレバヤシ」の営業時間は23時から朝の5時まで。オーナーの暮林(滝沢秀明)と腕のいいブランジェの柳弘基(桐山照史)がふたりだけで営むこの風変わりで小さな店に、ある晩一人の女子高生が訪ねてきた。突然現れた希実(土屋太鳳)と名乗るその娘は嘘のような話を切り出す。
「私、こちらの暮林美和子さんの妹なんです。今日からこちらでお世話になりたくうかがいました」
だが、暮林の妻である美和子は半年以上前に亡くなっていた。愕然とする希実を、暮林は何の疑いもなくこの店に住まわせる。この日から、この3人が営むパン屋と、店を訪れる珍客たちとの物語が始まる。
「ブランジェリークレバヤシ」にある日、とても小さな客が現れる。こだま(藤野大輝)、と名乗るその少年は、「お姉ちゃんと約束した」といって、パンを手づかみにし金を払わずにもって行こうとする。
万引きとしてこだまを捕まえた希実(土屋太鳳)は、暮林(滝沢秀明)の指示で、少年の家に行き、お金をもらってくるように言われる。しぶしぶこだまとともに家に行った希実は、そこで母?織絵(前田亜季)と会い、1万円を手渡される。パン代にしては高いその金を強引におしつけられ、納得がいかない希実だったが、帰りがけに織絵が、こだまを叩く音を聞く???。
暮林(滝沢秀明)の「ブランジェリークレバヤシ」には、次々と変わった客がやってくる。ニューハーフのソフィア(ムロツヨシ)もそのひとり。フランス通の彼女は、半可通を気取り、職人気質の弘基(桐山照史)を怒らせる。
また、脚本家の斑目(六角精児)も、変わった常連のひとり。のぞきが趣味の彼は、どうやら、通行人を人間観察でのぞき、仕事に役立たせるほかに何か秘密をもっているらしい。
希実(土屋太鳳)とこだま(藤野大輝)に隠していたその趣味を知られた斑目は、突如、店に現れ、ある事実を告白する――。