同美術館は大塚グループ創立75周年記念事業として、創業の地である徳島県鳴門市に設立された「陶板名画美術館」。世界の名画を、特殊な技術により、陶板で原寸大に再現している。11月3日から2019年5月2日まで、休日を美術館で楽しく過ごすキャンペーン「Holiday at the Museum2018」を開催するため、マリウスがアンバサダーに就任した。
「非常に美術に造詣が深いということで、選出された」というマリウス。ポスターとショートムービーの撮影で同美術館を訪れたが、飛行機最終便のギリギリまで美術を見て回り、常任理事 田中秋筰氏も「キュレーターと話があっていたようで、歴史的な背景まで知っていた」と驚いていた。
マリウスは「アートを勉強するのがとても好きで、より多くの方々にアートに触れ合っていただきたいなと思いますので、アンバサダーとして、頑張りマリウス」と決め台詞で意気込む。さらに3日から公開されるという、陶板で再現されたゴッホの「タラスコンへの道を行く画家」を紹介した。
戦争で失われてしまったというこの絵について、マリウスは「ゴッホの全体が描かれているのはこの絵だけなのが、まずすごい。黄色もキレイだし、不思議に思うのは、影がなぜゴッホだけなのか。周りの木を見るとあまり強い影がなくて」と考えを巡らせる。「このゴッホは止まってるのかな? 僕も遠足がすごい好きで、家族と自然を見るときに、止まって一回空気を吸って自然に感謝する、そういう姿勢なのかな」と、語った。
さらに「美術館の方に聞いたら、ゴッホと僕が同じ誕生日だったんですよ。3月30日生まれでドイツ生まれですし、今回運命的な出会いだなと思いました」と明かし、美術館について「歴史的なコンテクストを知らなくても、本物のサイズで見られるので、より実感が湧く。教科書で感じない感情があるので、ぜひみなさんにも体験してもらいたいと思います」とアピール。「この絵にはこういうメッセージがあって、自分とのコネクションはなんだろう? この絵から何を学べるんだろう? と思いながらじっくりと見れました」と、同美術館を訪れた時のことを振り返った。
美術については「特にルネサンスが好きなんですけど、最近は、モダンアートもたくさん表現があって好き」と語るマリウス。「レオナルド?ダ?ヴィンチの『岩窟の聖母』について、高2の時にアートヒストリーで論文を書いたんですよ」と明かすと、会場も驚きに包まれる。「洗礼者のヨハネと、子供の時のイエス?キリストと、聖母と、天使が、ピラミッド形状だったり、三角のポジションがルネサンスで多く見られるので、その絵と他の絵を見比べたりできるのもできる。(美術館では)本物のサイズで見られるとは夢にも思っていなかったので、先生も喜ぶと思います」と語った。