-映画で運転シーンに初挑戦したとか?
山下:18歳のときに免許を取ったんですが、普段はオートマ。撮影は久しぶりのマニュアルだったので、10分くらい練習しましたが、結構いけました。運転しながらせりふを言うのは、大変。隣に大地真央さんを乗っけて、頭がぐらぐらなりそうでした。
-NGはなかった?
山下:自分で言うのもあれですけど、NGは少ないんです。撮影中は無心になるから。本当にその役になりきるとせりふをそのまま言える。自分がどっかにいると何か違うことを考えるからせりふが出てこなくなったりする。自分は「黒崎」って思えばそのまま行ける。一番長く向き合ってきた役でもあるし。
-劇中ではいろんな人物に変装していました。どう演じ分けたのですか?
山下:IT社長の変装は、監督に「英語交じってるやついるじゃないですか。そういうこじゃれたウザいやつにしたいです」って言ったら、すぐ採用してもらえました。髪が黒いサラリーマンは、アキバ系のイメージ。家に帰ったらパソコンしかやらなくて、三食ともカップラーメン。変わっている感じを出したくて、カメラテストでつめをかむしぐさを勝手につけてみた。監督が何も言わなかったからOKなのかな、と。
-現場ではいろいろ提案するのですか?
山下:提案するほうです。監督の選択肢が増えるから。選択肢はいっぱいあった方がいい。
-黒崎は演じやすい役?
山下:性格が全然違うほうが、くるっと(役に)なりきれる。逆に近かったりすると微妙な調節が難しい。ドラマ「プロポーズ大作戦」の岩瀬健(片思いの幼なじみに告白できない男)は自分に似てる気がする。ドラマの中の友達関係とか。ああいう友達いるし。おれは好きな人がいたら好きって言いますけど。
-どういう人に「好き」と言いたい?
山下:かわいくて、思いやりがあって、おれを好きになってくれる人、あとは料理がうまい人。料理は大事だと思います。好きな料理は親子丼です。
-おかあさんに家を建ててあげたいそうですが?
山下:義務ですね。親への恩返し。母親がいなかったら僕がいないんで。かあちゃんがもうちょっと年取ったら。
-歌やダンス、演技と活動のフィールドは広いですが、一番好きなのは?
山下:俳優です。歌も踊りも楽しいけど、時間をかけて同じチームで一つの作品を作っていくのが好き。皆が同じ気持ちで同じことをしようとしている一体感、出来上がったときの達成感とか含めて、俳優という仕事は素晴らしいと思う。
-これから演じてみたい役は?
山下:IQがめちゃめちゃ高い役。この前見た映画で、ピアノがうまい少年のIQが180だったんですが、それがかっこよかったんです。
-映画が好きなんですか?
山下:寝る前に見ます。レンタルビデオを借りて。好きなんですよね、その時間が。ジャンルにこだわりはない。
-レンタルビデオ店へ行くんですか?
山下:帽子くらいは被っていきますが。会員証に「山下智久」って書いてあるから店員さんは気付いてるかも。
-九州のファンへメッセージを。
山下:個人的に九州の人、好きです。コンサートでのりがすごいいいんです。アツい人が好きなんで。っていうか、映画の宣伝しなきゃ(笑)。僕が映画初主演で、監督とスタッフと一生懸命作りました。シリアスだけど、最後はほっこりする。だまされたと思って見てください。
-詐欺だけに?
山下:詐欺だけに(笑)。
(文?川口匡子)
〈プロフィル&メモ〉
▼やました?ともひさ
1985年4月9日生まれ。千葉県出身。男性アイドルグループ「NEWS」のメンバー。テレビドラマ「ドラゴン桜」「野ブタ。をプロデュース」「クロサギ」「プロポーズ大作戦」などでも活躍。
▼映画「クロサギ」
主人公の黒崎(山下智久)は詐欺師をかもにする詐欺師「クロサギ」。今回のターゲットは、贈答詐欺でレイコ(飯島直子)から金をだまし取った石垣(竹中直人)。石垣の過去を知るさくら(大地真央)や、知能犯係の刑事?神志名(哀川翔)を巻き込んで、石垣を追い詰める。山下は同名ドラマに続き、映画でも主演。
=2008/03/12付 西日本新聞朝刊=
