関ジャニ∞三波春夫さん超え!初回出荷45万枚
7人組グループ・関ジャニ∞(エイト)が全国ツアー(6か所20公演)を2、3日とマリンメッセ福岡でスタートさせた。新曲「関風(カンフー)ファイティング」(13日発売)が自己最多の初回出荷45万枚を記録。所属する「テイチク」の演歌・歌謡曲部門で、三波春夫さんの最多枚数40万枚を39年ぶりに更新した。関西を拠点に活動する7人が「オモロかっこいい」を持ち味に全国区に殴り込みをかける。
中国風の衣装をまとった7人が躍動した。カンフーダンスや、ファンと一緒に踊るために取り人れた手話を交えながら新曲「関風ファイティング」を初披露。総立ちのファンに合わせ、観客席がグラグラ揺れた。
この曲が、設立72年になる老舗レコード会社・テイチクの歴史を塗り替えた。初回出荷枚数は「好きやねん、大阪。」(05年)の自己最高を10万枚も上回る45万枚。同社の演歌・歌謡曲部門で、国民的歌手の故三波春夫さんが「東京五輪音頭」(64年)、「世界の国からこんにちは」(67年)で記録した40万枚を39年ぶりに更新。当時と小売店数の違いはあるものの「銀座の恋の物語」で200万枚を売り上げた昭和の大スター・石原裕次郎さんも成し得なかった大記録だ。
演歌・歌謡曲部門で、トップクラスの売り上げを誇る氷川きよしでも平均15万枚。小売店からの注文や過去の売り上げ実績で枚数が決まるが、テイチクに所属し今年の紅白出場歌手・天童よしみや石川さゆりでも5万枚程度という。
関西を拠点に活動する7人は、5月に初の全国ツアーを成功させた。今ツアーを含めた2度の地方ツアー、舞台を合わせると今年だけで約68万人を動員。人気は全国区に達している。結成から4年、CDデビューから2年半。5作目シングルでの最多記録に、横山裕(25)は「ウソやろ、実感ない」。初のオリコン1位も身寸程に人った。
魅力は「オモロかっこいい」。村上信五(24)はグループの売りを「しょうもないことを一生懸命やること」と説明し、横山は「どん欲だし、必死」。この日も恒例のコントを交え、23曲で歌と踊りを披露し昼夜2万人を喜ばせた。ツアーは29日(横浜アリーナ)まで続く。
(スポーツ報知) - 12月4日10時2分更新